リクロ、ディノスと協業ブランド買取サービスを提供
2018年09月12日
▲ディノスオンラインにおいてブランド買取サービスを開始。オフラインへの展開も視野に入れる。
ディノスと協業
ブランド買取サービスを提供
ディノス・セシールは、「ディノス」と「セシール」の2つの通販ブランドを有し、カタログからテレビ、ネットまで幅広く通販事業を展開している。このうちディノスのネット通販サイト
「ディノスオンラインショップ」において、リクロと「dinosブランド買取サービスpowerd by RECLO」を開始した。今後はカタログ等の他チャネルでも同様のサービス領域を広げることを視野に入れている。
ディノスでは家具・収納、キッチン・生活雑貨からファッション、美容、健康、食品等の幅広いジャンルの商品を取り使う。ファッションアイテムでは、COACH、ケイトスペード、フェラガモ等の海外ブランド品の販売も行っている。利用者はオンラインにおいて30~50代が中心。オフラインも含めればより高齢層もカバーしている。
「中には全ての買い物をディノスで済ませるヘビーユーザーもいるそうで、購買単価も高い。一般的なカタログ通販ユーザーよりも中高所得層が多い)」(リクロ 青木康時社長)とリクロが対象とする革製品やファッシ ョンブランドの所持率も高いと見込んだ。「ディノス・セシールの売上高は1000億円を超えるため、買取サービスで年10億円以上の事業規模になる ポテンシャルがあると見込んでいる」(同氏)
リクロは集めた荷物を国内外のチャネルを通して販売している。売上高は非開示だが、既に中国を中心とした海外向けが3割を超え ていると言う。同社ではこれまでにも三越伊勢丹、「BUYMA」を運営するエニグモ、セブン&アイHD、ショップリストと言った大手小売りや通販サイトと提携し、買取サービスを提供してきた。
今回のディノス・セシールとの協業もこの展開のひとつで、新品販売企業と連携することで、中古品の調達ネットワークを拡大する。また、近年は独自でAIを搭載した自動LINE査定システムの開発や「BUYMA」向けの下取りサービス「ソク割り」を開始。こうした査定・下取りサービスを提携先企業に展開していく構想もあると言う。
第447号(2018/09/10発行)1面