《全国ダーツの旅☆奈良県》男性客売却の希少ジーンズ

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《全国ダーツの旅☆奈良県》男性客売却の希少ジーンズ

2018年12月09日

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リサイクル通信 全国ダーツの旅

~奈良県 編~

ダーツの矢がささったエリアのリサイクルショップに取材するコーナー

19-p3.jpg▲古着コーナーではディスプレイにも力を入れている

 

他店情報で窃盗品と判明した
男性客売却の希少ジーンズ

ラックスが運営するラックス橿原店(奈良県橿原市)では、約10年前から近隣の店と盗難情報を共有し、窃盗品の販売を防ぐことに成功している。2年程前、古着コーナーに30歳前後の男性がやってきて買い取りを依頼した。持参したのは店頭に出せば数万円はするヴィンテージジーンズだ。


コレクターに人気のある商品だったが、査定を担当した才木繁秋店長は違和感を覚えた。地方のリサイクルショップに希少な古着を売りに来るお客は大抵が常連客だが、初めて見る顔だったからだ。また、提示された運転免許証の住所が遠方で、橿原店に足を運ぶのは不自然だった。さらにジーンズのサイズと男性の体格が合わず、自分で着るために購入したとは思えなかった。


不審を抱いた才木店長の脳裏をよぎったのが、他店からの盗難情報だった。確か防犯カメラに映っていたのは、30代に見える男だと言っていた。だが、目の前にいるお客がそうだという確たる証拠はない。才木店長はひとまず買い取って代金を支払った後、商品を盗まれた店の担当者に連絡をとった。


「暫くして警察がやってきて、お客の免許証のコピーと買い取った商品を見せて欲しいと言われました。捜査の結果、その男性は逮捕され、当店も窃盗品を販売せずに済みました。ただ、近年は万引きした商品をメルカリなどで売るケースが増え、新たな課題となっています」(才木店長)

第452号(2018/11/25発行)19面

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