アドベンチャーがギャラリーレアを買収、金券に続きブランド買取店傘下に

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アドベンチャーがギャラリーレアを買収、金券に続きブランド買取店傘下に

2018年12月14日

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1_a.jpg▲アドベンチャー運営の航空券比較予約サイト 「スカイチケット」


航空券の比較予約サイト「スカイチケット」を運営するアドベンチャー(東京都渋谷区)が先月末にブランド品等の買取販売や古物市場等を運営するギャラリーレア(大阪府大阪市・以下GR)の株式80.95%を取得し子会社化した。取得価額は非公開。金券・チケット店に続いて、リユース企業の買収は2社目。今後もリユース市場への投資を続け、主力の旅行事業に続く柱に育てたい考えだ。

ギャラリーレアを買収
金券に続きブランド買取店傘下に

アドベンチャーは、国内外の航空券等をオンライン上で比較・予約できる「スカイチケット」を主力サービスとする企業で、東証マザーズに上場している。2018年6月期には取扱高733億円を超え、売上高は前期比186.5%増の150億9300万円。2月には金券・チケット買取販売大手のコスミック流通産業を買収しており、リユース企業の買収は2社目。


GR社は、2004年の設立。ブランド品等の買取販売や古物市場の運営なども手掛けており、国内外に11店舗を展開(シンガポール店舗・香港オークションの海外子会社あり)。11月以降も新宿や神戸元町に新店を開設する計画もあると言う。店舗販売では外国人客が約30%を占め、高額の取扱商品数や取扱い金額が多く、今期は大幅な増収・増益を見込んでいる。同社の2018年2月期の業績は売上高79億円、営業利益1億円。
2020年2月には2倍の売上150億円、営業利益2億円を計画している。


アドベンチャーは、主力事業で培ったシステム構築や広告及び集客のノウハウを、業界やターゲット顧客層など相乗効果が見込める事業へ応用していく考え。そこで注目したのが中古市場だ。「リユース市場は成長しており以前から注目していた。弊社のネット広告ノウハウ等がいかせると判断した」(アドベンチャー財務戦略部・朝居宏文部長)と話す。


GR社はアドベンチャーの傘下に入ることで、これまで外注していたネット広告業務を内製化しコスト削減と効果の上昇を狙う。今後はテクノロジーを駆使した買取価格・販売価格・商品の適正化などを図り、訪日外国人に対するマーケティングを強化。世界展開の加速や越境ECの強化も図っていく考えだ。アドベンチャーは長期的にはグループのリユース事業全体で売上1000億円、営業利益50億円を目指す。

第453号(2018/12/10発行)1面

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