ハードオフ 減収減益で通期下方修正
2018年12月13日
減収減益で通期下方修正
「売上そのものが落ち苦戦」
ハードオフ(新潟県新発田市)の第2四半期決算説明会が11月22日に開催された。売上高、営業利益・経常利
益ともに計画値を下回っており、減収減益。2019年3月期の通期業績計画を下方修正することを山本善政会
長が発表した。連結売上高は前期比1.2%減の89.9億円で、計画値の92.5億円には届かず。売上総利益の微減と店舗数増加による販管費の微増が足を引っ張り、営業利益は23.5%減、経常利益は19.5%となった。
「売上総利益率が7割の為、売上そのものが落ちたことが大幅な 減益の要因になった」と同氏は説明した。
苦戦の理由には。ネット取引の影響がベースにあるとした上で、大阪や北海道の地震、台風などによる広範囲での休業や営業時間短縮が響いたと分析した。この結果を受け、通期業績予想を、売上高は191億円から189億円(前期比2%増)に下方修正した。営業利益は前期比8%減、経常利益は前期比9.2%減に留める計画だ。
打開策としては、9月に正式リリースした「ハードオフ公式アプリ」に期待を寄せる。売上額に対する仕入額が5~10%アップしたといい、売上への反映を待つ。強みである実店舗の出店は「地方は少子高齢化でシュリンクしている」(同氏)ことから首都圏や関西地域に集中する。コスプレ用品売り場を設けた秋葉原店のように、100坪程度で勝負できる都市型店舗を開発していく。海外では台北市とハワイの店舗で自給自足・
単月黒字化を達成しているといい、新たな出店先として注力していく。
第453号(2018/12/10発行)4面