《全国ダーツの旅☆東京都》立花、元ヤクザの作家から贈られた「偉い人より善い人に」の色紙
2019年02月08日
リサイクル通信 全国ダーツの旅
~東京都 編~
ダーツの矢がささったエリアのリサイクルショップに取材するコーナー
チケット売買&質 立花
▲新店舗外観。建て替え前はカウンターから見えるところに色紙が飾られていた
元ヤクザの作家から贈られた
「偉い人より善い人に」の色紙
チケット売買&質 立花(東京都世田谷区)の旧店舗には、先代社長と深い親交のあった著名な小説家から贈ら
れた色紙が飾られていた。色紙には「偉い人より 善い人になりたい」記されている。その作家は名家に生
まれたが、有名私立高校在籍時に暴力団構成員となり 、除籍処分を受けた。一時は航空会社に入社し、パーサーまで昇進したこともあったが、乗客とトラブルを起こしたことから前科が露見して退職。その後、刑務所に8年入るなど、波乱万丈の人生を送った。
今から40年ほど前ヤクザから足を洗って小説を書き始めたが、犯罪歴ゆえに著書がなかなか出版出来ず、
不遇時代に利用したのが近所にある立花だった。何度も利用しているうちに先代の社長と親しくなり、友人のような関係になったという。それからほどなく、目をかけてくれた作家の口ききで、刑務所での体験を描いた小説を出版して話題となり、一躍ベストセラー作家になった。
「その方は作家としてデビューできたのは、生活が苦しかった時代に助けてくれた先代社長のおかげだと語り、二人一緒にテレビに出演したこともあったんですよ。店舗を改装する前は、色紙はカウンターから見えるところにずっと飾ってありました。私自身は面識はありませんが、色紙は今も大切に保管しています」(橘東幸代表)
第456号(2019/01/25発行)19面