《全国ダーツの旅☆東京都》きものや ろふてい、着物で仕事を考慮中の男性客
2019年02月08日
リサイクル通信 全国ダーツの旅
~東京都 編~
ダーツの矢がささったエリアのリサイクルショップに取材するコーナー
きものや ろふてい
的確なアドバイスで着物に開眼
着物で仕事を考慮中の男性客
リサイクル着物のきものや ろふてい(東京都港区)は男性の常連客が多い店だ。その理由の一つは、元歌舞伎役者の河内晃治代表が30年以上も着物で暮らしており、的確なアドバイスが出来ることにある。同店を3年ほど前から利用している40代の男性は、他店で着物を買っていたが、女性の販売員から裄丈の短い着物を勧められ、疑問に思っていた。男性は身長180センチ、体重80キロ超と大柄だったので、リサイクルでは体型に合う商品がなかったのだ。
同店では河内代表が買い取った着物を仕立て直し、大型な男性用の商品も多数取り揃えている。さらに女性用の着物を男性用に仕立て直した他では買えない商品もある。男性客は河内代表の話を聞くうちに見る目が肥えて、昨年は著名人が金に糸目をつけず作らせた黒無地に柄の入った紋綸子を買い求めた。現在は着物で通勤しており、今年は着物で働くつもりだ。
「男性の方が着物に対する憧れが強く 、男性用着物は追い風と感じています。ですが、着物のおしゃれを楽しむまでいくには、当店のポリシーである『来て』『見て』『触って』『試着して』が必要です」と河内代表。同店は2月15日に新店舗に移転する予定で、将来は男性向けのイベントを開催したいと考えている。
第456号(2019/01/25発行)18面