中古売上げランキング2019《BEST部門別》
2019年02月19日
中古売上げランキング2019
《BEST部門別》
本紙1月10日号で紹介した「中古売上ランキング2019BEST250」のデータをもとに部門別のランキングを紹介する 。今回は、「チェーン中古売上高」、「店舗数」そして「ネット中古売上高」の3カテゴリだ。
まずは、「チェーン中古売上高」のランキングについて紹介していこう。これは直営だけでなく、FCも含めたチェーン全体の中古売上高、同一屋号でどれだけリユース品を販売しているのかを示す指標となる。トップは、ブックオフグループホールディングスで1029.1億円。前回調査より約40億円減ったものの、リユース市場におけるトップチェーンの座を守り続けている。
2位はゲオホールディングスで994.2億円。同社はFCを含めた売上高が不明のため、直営のみの売上高を記載している。トップのブックオフとの差が縮まりつつある。3位はハードオフコー ポレーションで536.4億円。同社はFC主体のため、直営のみのランキングでは10位だが、チェーンにおいてはトップクラスの規模を有している。前年よりも売上高は11億円増えている。
ハードオフは将来1500店を構想
次に「店舗数」のランキングを紹介する。直営及びFCを含めた店舗数となっている。トップは、ゲオホールディングスで1843店と2位以下を大きく引き離す圧倒的な数を展開している。2位はハードオフコーポレーションで889店、店舗数では既にブックオフを上回っている。2030年度には1500店という中長期の目標を掲げており、ホームセンターやスーパーとのコラボ店の出店も計画している。
上位陣の店舗数とは大きく離れるものの、5位のエンパワーは急速に店舗数を拡大している。前回調査より68店増加の288店。FC店「買取専門店大吉」の加盟が大きく伸びているようだ。最後に「ネット中古売上」のランキングについて紹介する。近年はECを強化するリユース企業が増えており、この部門の売上高の伸びに注目したいところだ。
ブックオフのネット売上3位の急浮上
トップは、ZOZOUSEDで159.5億円。前回調査でトップだったエーツーを上回り、この部門のトップに躍り出た。前年比23.9%増という成長率のため、今後の伸びにも期待ができそうだ。そして、前回トップだったエーツーは127.7億円で2位に。ブックオフグループホールディングスが110.3億円で3位に食い込んできている。ヤフーとの提携効果によりネット販売が進んでいる模様で、今後も上位を脅かす存在になりそうだ。4位は、デファクトスタンダードで105億円。
前回調査までは100億円を超える企業は2社しかなかったが、今回調査では4社社に増えている。上位陣の顔ぶれを見ると、ネット専業の会社に限らず、リアル店を展開する企業も多数名を連ねており 、今後の順位は大きく変動する可能性を秘めている。
第457号(2019/02/25発行)11面