《全国ダーツの旅☆東京都》双子のライオン堂、俺のこと書けば良いことあると言葉残した作業着姿の神様
2019年03月09日
リサイクル通信 全国ダーツの旅
~東京都 編~
ダーツの矢がささったエリアのリサイクルショップに取材するコーナー
俺のこと書けば良いことあると言葉残した作業着姿の神様
双子のライオン堂(東京都港区)は『ほんとの出合い』と『100年残る本と本屋』モットーに、多彩な読書家が選書した新刊と古本を扱う書店だ。2013年4月に文京区白山で開業し、2015年10月港区赤坂にリニューアルオープンした。同店がまだ白山にあった頃、お盆に店を開けたが、お客が一人も来ない日があった。仕方なく、竹田信弥代表が椅子を外に出して本を読んでいると、50代位の作業着を着た男性が通りかかった。汗だくで疲れた顔をしていたが、「僕、神様なんだけどね、鳩山記念館ってどこかな?」と声をかけられた。ネットで調べて場所を教えると、2~3時間後に、その男性がまた店の前を通りかかった。
竹田代表は「水飲みますか?」と店内に招き入れた。男性は一息つくと、自分には有名人の知り合いがたくさんいると語った。アップルの創業者スティーブ・ジョブズとも友達で、「マークのリンゴが欠けているのは、俺が齧ったからなんだよ」と教えてくれた。「そして最後にこう言われたのです。『おまえも本屋だから、書くだろう?人とかお金に困ったとき、俺の話を書いたらいいことあるよ!』と。なので、今この話をしているというわけです」(竹田代表)
▲選者による選書が並ぶ店内、イベントも定期的に開催されている
第458号(2019/02/25発行)19面