<リクロ>三越伊勢丹に買取店 初のリアル店、新宿と銀座に
2019年04月14日
・アクティブソナー、三越伊勢丹にリアル買取店を初出店
・オフラインで百貨店と協業、高所得の中高年代のニーズに応える
・今後は他店舗の出店と委託販売の展開も視野に入れる
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▲リクロの相談窓口
ブランド品等の委託販売サイト「リクロ」を運営するアクティブソナー(東京都港区)は、伊勢丹新宿本店、三越銀座店に買取店舗を4月1日にオープンした。ハイブランド品を始め、着物、骨董品、宝飾品など高級品の査定・買取を行う。同社がリアル店を出店するのは初めてのことだ。
協業オフからオンラインへ
アクティブソナーは、三越伊勢丹グループと資本・業務提携を2016年に開始。MIカード会員向けにリクロの委託販売や買取・販売サービスを提供している。ネット上でのサービスが順調に推移していることから、リアル店での窓口開設につながったと言う。今回の出店に伴い、従来から取り扱いのあるハイブランド品、ファッションに加え、骨董品や宝飾品、着物、アート、高級酒など高級品の対応カテゴリを拡充。百貨店を利用する高所得者層をはじめとする中高年代顧客のニーズに応える。
「これまでの三越伊勢丹との資本業務提携で順調にネット領域では利用者を増やしていく事ができました。更に百貨店顧客へのリーチを考えていくには、オンラインだけでなくオフラインでの取組みも行い、百貨店との協業を深めるべきだと判断しました」と青木康時社長は出店の経緯を話す。今後、他の店舗への出店も視野に入れる。当
初は買取から始めるがシステムや顧客の反応を見て委託販売への展開も検討する。「小売りの現場に近い場所で買取等を行うことで、顧客の予算が増え、百貨店の買い回りが増える理想の形を増やしていければ」(同氏)。三越伊勢丹グループの店舗には、ブックオフグループホールディングスの総合買取窓口「ハグオール」が出店していたが、リクロの出店に伴い伊勢丹新宿本店と銀座三越店の店舗は退店。その他の三越伊勢丹や大丸等の店舗は継続していくと言う。
第461号(2019/04/10発行)1面