たんす屋「令和」記念に着物セール 平成の在庫、売り尽くし

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たんす屋「令和」記念に着物セール 平成の在庫、売り尽くし

2019年04月27日

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3-C.jpg「令和」発表後、手書きでPOPに書き入れた

「もう、元号が出ているのね」。これは、新元号発表直後に全国のたんす屋で一斉に貼り出された「慶祝 令和」のPOPを見て、初めて元号を知ったお客の声だ。東京山喜(東京都江戸川区)が運営するたんす屋では、「新元号令和決定記念特別セール」を4月1日から30日まで実施。平成の在庫を次の元号に持ち越さず、平成で売り尽くすことを目標にしたこのセール。事前に元号部分が空欄になったPOPを店舗に配布しておき、店舗では新元号が決まった瞬間に手書きで元号を書き入れ、セールをスタートさせた。

セールでは1万円、3万円、5万円の3種類のセットを設け、着物と帯を組み合わせられるようにした。3万円のセットなら2万円までの着物と3万円までの帯をセットで購入できるとあってかなりお得だ。このほか小物もセール価格で販売。経営企画室広報担当の田嶋諒一氏は「このセールのポイントはスピード感。動き出しとしては上々です」と話す。これまでの改元時は崩御と重なり、自粛ムードが広がり、買い控えが起こることが多かった。

しかし、今回はお祝いムードが漂う。開始早々3万円のセットが1セット売れた自由が丘店の青木玲子店長は「店頭に飾る着物は明るめの色のものを選んで、お祝いの雰囲気を出すようにしています」と話す。田嶋氏は「日本ならでは改元というタイミングに、日本の伝統衣装の着物を着て、華やかなムードで過ごしていただきたいですね」と話している。

第462号(2019/04/25発行)3面

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