ぷんぷく堂 デッドストック文具を販売 昭和の鉛筆、現役小学生に人気
2019年05月01日
昭和に生産された鉛筆など"デッドストック文具"を販売しているのがぷんぷく堂(千葉県市川市)だ。現行品の鉛筆にはない、独特なデザインや変色による味わいが特徴的で、現役小学生らから人気を集めている。
デッドストック文具は、個人でも文房具の蒐集家という櫻井有紀店主が独自のルートで調達したものだ。その中には、昭和20~30年代に生産されてから、一度も削られずにいた鉛筆を取り揃えており、1本80~120円で販売している。
「私の手元に届くまでは、例えば廃業した地方の文具店の倉庫で眠りっ放しだった...などと想像します」(同店主)主なメーカーはヨット鉛筆やコーリン鉛筆。現行品ならばサンリオなどのキャラクターや、ラメ入りなど煌びやかなデザインの物が多い。一方で昭和の鉛筆には、特別名前のない「少女」「動物」をモチーフにした物や、「スポーツ」「乗り物」関連のデザインを描いた物が多い。「最近は、ネット動画で昭和歌謡曲を親御さんと一緒に見ているお子様もいて、昭和に憧れる小学生が増えているようです」(同店主)
同店ではデッドストック鉛筆を19種類揃え、各20本ずつを提供。また、メーカーとしての顔も持ち、「あなたの小道具箱」などオリジナル商品を自店とネットで販売するほか、国内外の文具店へ卸売も展開している。
第462号(2019/04/25発行)7面