蔵王、お酒オークションが初競り 「山崎35年」680万円で落札

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蔵王、お酒オークションが初競り 「山崎35年」680万円で落札

2019年07月02日

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お酒の買取販売を手掛ける蔵王(大阪府大阪市)が主催するお酒専門のオークション「第1回ヴィンテージウイスキーオークション」が5月31日、東京御徒町にあるアプレ本社で開かれ、出来高は5000万円となった。お酒専門のオークション開催は同社によると日本初と言う。

6A-P1 - コピー.JPG▲時間とともに会場は熱気を帯びる

山崎や響、軽井沢や白州など希少性の高い国産ウイスキーを中心に1500点が出品され、「山崎35年」には680万円の値が付きこの日の最高落札金額となった。

6A-P2 - コピー.JPG▲人気の高いサントリーの山崎

同オークションには約90社の参加があり、そのうちの6割が中国系企業。初となる開催にも関わらず、会場は入場制限をかけるほどの盛り上がりようだった。近年はウイスキーを題材にした「NHK連続テレビ小説」の影響で国産ウイスキーのブームが起こっており、昨年には「白州12年」と「響17年」の販売停止が発表されたほどで、海外の富裕層も熱視線を送る。

「中国系企業のジャパニーズウイスキーへの熱量を改めて感じ、古物業以外の買い手様を集める事によって、新しい市場がつくれた」(オークショニア今泉優哉氏)

同社は現状ではお酒を適正な価格で換金できる環境は無いと見ており、今後もこうした古酒オークションを将来的に年4回のペースで開催していくつもりだ。各開催にはコンセプトを決め、イベントの要素を取り込むなどして、酒類業界や飲食業界を巻き込んでいく。

第466号(2019/06/25発行)7面

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