ベクトル、ホワイト急便と事業提携 クリーニング店で衣類・ブランド買取
2019年08月11日
▲ホワイト急便で衣類等の買取サービス展開
古着の買取販売を手掛けるベクトル(岡山県岡山市)は7月25日、クリーニング業界大手フランチャイズチェーン「ホワイト急便」を展開する日本さわやかグループと戦略的業務提携を締結。クリーニング店で衣類やブランド品の買取を開始する。
熊本県内にある一部のホワイト急便店舗で買い取りの受付を開始。同店のスタッフが商品を預かり、ベクトルのスタッフが査定する。ホワイト急便は、買取商品の点数に応じてお客にクリーニングのクーポンを発行、新規顧客の来店を見込む。
両社では7月2日からの6日間、熊本にある店舗で実証テストを実施。その結果、買取件数45件、買取点数546点が持ち込まれた。「クリーニング店に来るついでに不要な服を持ち込めるので便利」、「このサービスを続けて欲しい」との声があったことから、クリーニング店に行くついでに不要な服を持ち込む「ついで売り」需要があると判断し、提携に至ったと言う。
実証テスト時のユーザーの平均年齢は54歳だったため、ベクトルではリサイクルショップに来店しない層にアプローチできると見込む。ホワイト急便が運営するクリーニングのルート便で商品を運ぶことで送料や出店コストを抑えることにつなげる。
第469号(2019/08/10発行)2面