リクロ、中国向け販売が好調 ブランド品の業者仕入れ強化
2019年09月13日
リクロを運営するアクティブソナー(東京都港区)が事業者との取引を拡大させている。国内では売りにくい中国向け商材を主に仕入れており、自社の販路で販売。売上は非公開としているものの、「年率で2倍のペースで伸びている」(青木康時社長)と話す。
同社は海外販売の構成比が55%を超えており、中国向けが7割を占める。
同社では、消費者から直接委託や買取で商品を調達する他、セブン&アイや三越伊勢丹、ディノスと言った小売り大手を通じて商品を集めている。3つ目の調達ルートとして強化しているのが、業者仕入れだ。ブランドバッグや時計、アクセサリーで、30社程度の事業者から月に数億円を買い付けており、取引先も毎月増加している。
売れ筋のブランドは、ヴィトン、シャネル、エルメス、グッチ等で、コンディションはS、A、Bランク。「ヴィトンの黄色のスピーディ、赤のエピのカバンなど日本では好まれないデザイン。マルチのモノグラムなどが中国では売れやすい」(同氏)
同社によると、中国では主に20〜30代の女性が購入しており、販売価格はバッグで平均5万円程度。4ヵ月前からライブチャットでの販売を始めており、これの伸びが大きいと言う。「中国向けに販売を行うには小規模事業者にはハードルが高い。当社が買い付けることで、キャッシュフローの面でも事業者とはウインウインの関係が作れている」(同氏)
第471号(2019/09/10発行)3面