ヤフー、eコマースサービスの全象牙製品取引停止
2019年09月12日
ヤフー(東京都千代田区)は、2019年11月1日をもってeコマースサービス中の全象牙製品の取引を禁止することとした。
同社は現在まで種の保存法に照らし、国内で適法な象牙取引機会を提供。しかし、ネットオークションサービス「ヤフオク!」を通じて国内取引された象牙が外国へ違法に持ち去られ、税関で摘発されるケースが複数確認された。これをきっかけに、地球環境保全団体であるWWFと野生生物取引を調査、監視するTRAFFICが同社に助言・意見交換を実施。象牙取引を巡る国際情勢を鑑みた結果、禁止という流れに至った。
これを受けてWWFジャパン事務局長、筒井隆司氏は「今回の決断は、日本における野生生物の違法取引の課題解決のために前進となるもの」とコメント。同社が自主的に取引停止の判断を下したことを歓迎する姿勢を示した。
第471号(2019/09/10発行)2面