事件現場特殊清掃センター、特殊清掃業者の検索サイト 厳選220社を掲載
2019年09月29日
事件現場特殊清掃センター(北海道千歳市)が9月10日、特殊清掃業者のポータルサイト「特殊清掃の窓口」を開設した。現在220業者を掲載。孤独死の現場等で、原状回復を求める遺族や物件オーナー、管理会社らが専門業者を検索できる。遺品整理を請負うリユース業者も利用できる。
遺品整理士認定協会の関連団体である事件現場特殊清掃センターは、2013年に発足。現在「事件現場特殊清掃士」の名称で資格認定や人材養成を行い、全国に約1万5,000人の有資格者を輩出している。孤独死や台風・水害等の被災により、通常では立ち入りできない個人宅の現場を、特殊な薬品や消臭機材などを使って原状回復する専門知識や技術を身に付けることができる。
同センターでは資格保有者が在籍する業者の中から厳選し、サイト上に情報を掲載。過去の特殊清掃実績や廃棄物運搬業者との連携状況、また遺族に対してのメンタルケアが十分であるかを直接ヒアリングし判断しているという。現在100社が審査待ち。今後も掲載数を増やしていく。
同センターはこのサイトを通し、悪質業者による高額請求や煩雑作業でのトラブル発生を避け、業界の健全化を図る。サイトでは利用者から作業希望日や相見積もりしたい業者の数など相談内容を受け、同センターがマッチング成立までを請負う。現状、問い合わせの約半数が遺族・相続人といった個人で、残りが大家や管理会社サイドから。
第472号(2019/09/25発行)3面