ヤフー、ZOZO買収
2019年09月28日
ZOZO(千葉県千葉市)は9月12日、ヤフー(東京都千代田区)と資本業務提携を行うと発表した。買収金額は4,007億円。この提携で、購入者・取扱量・営業利益増などのシナジー効果を狙う。
ZOZOはヤフーの傘下になり、ヤフーの運営するECモールにZOZOとして初出店する。また決済に「PayPay」を導入する。
提携の背景には、EC事業を伸ばしたいヤフーの思惑がある。ヤフーの主な利用層は30~40代男性、ZOZOの主な利用客層は20~30代女性。「ヤフーショッピングについては若い人が使っている楽天やアマゾンと異なる」(ヤフー川邊健太郎社長)として、ZOZOの若年利用層を取り囲む。
中古市場でも両社の存在は大きい。ZOZOは連結子会社として、ZOZO USED(東京都渋谷区)を運営。ネット中古売上高は18年国内一位の159億円、前年比23.9%増と急成長していた。一方ヤフーはヤフオク!を運営する他、今秋から「ペイペイフリマ」などを開始予定。
ZOZOの創業者である前澤友作社長は同日付で退任。新社長にはZOZOTOWN事業責任者を務めた澤田宏太郎氏が就任する。またヤフーから2名の取締役を迎える。
第472号(2019/09/25発行)3面