【SNS活用】visumo、インスタを自社HPに連動 見栄えのいい写真で購入促す

検索

【SNS活用】visumo、インスタを自社HPに連動 見栄えのいい写真で購入促す

2019年10月04日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ECサイトの構築等を行うecbeing(東京都渋谷区)の子会社visumoは、インスタグラムのコンテンツを企業サイトに併載できるサービス「visumo」を提供する。同サービスはインスタグラムに掲載されている写真や動画等をハッシュタグで検索し、申請機能を使って二次利用の許可を得た後、ユーザーのコンテンツを企業サイトで活用できるものだ。

2019-10-01.png

画期的なのが、紐づけ機能。企業サイトに掲載されたコンテンツをクリックすると、ECサイトの商品詳細ページに移動できる。このため、見栄えのいいコンテンツで消費者の興味を引いた後、直ぐに購入フォームまで誘導可能。利便性や汎用性の高さが評価され、開始から約2年で100サイト以上に導入された。

店舗写真をスタッフコーディネートのように

visumo本来の活用方法はUGCマーケティング(ユーザー作成のコンテンツを企業がマーケティングに使うこと)。そのため、ターゲットは「消費者」が投稿したものだ。

しかし、これだとリユース企業と相性があまり良くない。というのも、ハッシュタグにリユース企業の名前を入れるユーザーは少ないからだ。例えばリユースショップで買ったシャネルのバッグを投稿する場合、シャネルのハッシュタグをつける人は多いが、リユースショップのハッシュタグをつける人はあまりいないだろう。

しかし、visumoは既にリユース企業4社が導入済み。8月末にはSOU(東京都港区)も、同社が運営するECサイト「ALLU」と「usus」で同サービスを導入した。

それでは、SOUはvisumoをどう活用しているのか。例えば、ususではトップページに同サービスによる「INSTAGRAM」コーナーが設置されている。同コーナーには「usus_fan」のハッシュタグが付いたコンテンツが並び、クリックするとコメント等が閲覧可能。商品の画像を更にクリックすると、ususのECサイト商品詳細ページに飛べる。

2.png▲右上の商品画像をクリックするとususのECサイトに飛べる

ポイントなのが、同コーナーに並ぶコンテンツの多くは、usus運営側アカウントのものであること。Visumoは「インスタグラムのコンテンツを自社サイトに活用する」ツール。このため、スタッフや店舗のアカウントのコンテンツを、自社サイトに「スタッフコーディネート」に似た形で掲載することもできる。

「リユース業界はこれまで、ファッション性に乏しい印象があります。しかし、リユース品でも良いものが多くあり、かつ誰もが憧れるようなブランドの一点物でおしゃれを楽しむこともできます。ALLU、ususでは、リユース品を着用したコーディネート等のコンテンツを用意し、SNSを活用して、リユースならではのファッション性を消費者に伝えていきたいと考えております」(SOU関係者)

低コストで動画活用も

更なる活用方法として注目されるのが、インスタグラムの「動画」の掲載だ。

例えば指輪の輝きや古着の素材感や光沢、雰囲気等、動画でしか伝えられない情報は多い。しかしecbeing次世代マーケティング推進室室長兼visumo取締役の井上純氏によると、動画配信サービスをHPに導入する場合、通常は膨大なコストがかかる。

一方で、同サービスを通じインスタグラムの動画を併載すれば、追加費用なくサイトに動画を掲載できる。

「インスタグラムを活用すれば、素人でも簡単に動画の編集ができます。5Gの登場で、より重要度が増す動画を上手く活用することで『読むより見る世界』に対応できるサイトづくりに貢献できれば」(井上氏)

顔写真.JPG▲井上純氏

第472号(2019/09/25発行)12面

Page top
閉じる