FamilyリユースショップBEANS、子育てファミリーのセレクトショップ
2019年12月04日
仕事ができる人の1日
子育てファミリーのセレクトショップに
商材幅を広げ、客の心を掴む
FamilyリユースショップBEANS(神奈川県茅ヶ崎市)代表 斎藤佳代子さん
ニーズをマッチさせ効率良く店舗運営
3年前、斎藤佳代子さんは子供服専門という概念を捨て、「湘南の子育てファミリーをテーマにしたリユースショップ」に仕様を切り替えた。それまで要望のあったインテリア家具や食器なども取り扱い始めたのだ。
きっかけは「ママあるある」。片付けをしようと100円ショップでカゴを何個も買ってしまったものの、結局使わなかったことはよくある。それらを買い取り3個100円で販売したところ、バカ売れした。幼稚園で使うアルミのお弁当箱も数年で使わなくなる。しかし、欲しい人にはありがたい。そうした「ママあるある」からヒントを得て、ニーズをうまくマッチさせている。
また、2年前から不定休にした。近くの幼稚園や学校の予定に合わせて、ママが来店しやすい日を営業日に選んでいる。お盆帰省が増え、暑さが厳しい8月は休業している。
子供用品にブランドの時代は終わり
「リサイクル商品は野菜と同じ。旬があります。特に子供のものは、ブランドで買取価格が高くなる時代は終わりました」と斎藤さん。例えば、ブランドハンカチを買取に持ってくるパターン。今は使い勝手の良いハンドタオルが主流で、ほとんど売れない。ファミリー層に売れないものは買取を遠慮させてもらっている。
「お客様は買取を断られないか不安なんです。ですので、買取価格や買取できないものについて、ざっくばらんに説明しています。納得してもらえれば、逆に持ち込みやすい店になります。そうなったら、お客様が離れなくなるんですよ」
使いかけの化粧品も買い取って販売。合わなかった化粧品を片付けたい人と、「この化粧品、試したかった」という人のニーズがマッチ
予定は手帳ではなく紙に
スタッフが斎藤さんの名前を入れてプレゼントしてくれた3色ペン。青は松浪本店、緑は浜見平店、赤は緊急事項と、色を変えてメモをとっている。視覚化することで、業務を把握しやすくしている
システム手帳を使うのをやめ、B5の紙を愛用。「前年のことを踏襲せず、ゼロベースで新しいことを考えるために白い紙に予定や企画を書き出しています。1週間や1カ月といった固定の期間にも左右されず、フレキシブルに予定を立てられています」と斎藤さん
POPは温かみが出る手書きにこだわっている。クレヨンやPOP用のペンを愛用
第476号(2019/11/25発行)12面