ブックオフGHD、上期の増収増益に百貨店買取が寄与
2019年12月11日
ブックオフGHD(神奈川県相模原市)は11月15日、20年3月期2Q決算説明会を行った。売上高が412.8億円(前年同期比106%)、営業利益が8.8億円(同160.4%)と増収増益だった。前期まで赤字だった百貨店内買取「ハグオール」での収益が前年同期差+3.8億円と黒字化。増益寄与した。
経常利益増減要因
ハグオール事業の当期2Qの売上は、前年同期差+5.6億円だった。増益寄与の要因は、買取オペレーションや物流網の見直しによるものとしている。買取額に対する経費の割合を示す「仕入経費率」は、当期2Qが56%。前々期が126%、前期が71%と改善している。現在ハグオールは国内4拠点で展開。富裕層を主ターゲットとしたサービスで、ブランド品など高単価商材の仕入れチャネルに充てている。尚9月末には、旗艦店だった日本橋三越店の契約更新ができず閉店となった。
また、同社は地域権限を強化し当期より地域支社を設立している。仙台、大宮、大阪、名古屋、福岡に拠点を持つ。地域支社にはFC店も属し、直営とFC間でノウハウ・人財交流も促進。当期2Qは地域主導の下、国内直営既存36店でリニューアルを実施し、外装変更や本・ソフト以外の商材拡充を図った。結果、国内既存店売上が前年同期差+13.3億円だった。うち4.2億円はネット経由。一部店舗在庫のネット併売や、ネット注文品の店舗受取サービスなどが寄与した。
同社は当期業績予想を、売上高830億円(前期比102.7%)、営業利益18億円(同116.1%)としている。
第477号(2019/12/10発行)2面