ヤフー、強力に中古推し!
2014年01月16日
「リユース当たり前にする」
年間1.2億品以上を流通させるヤフオク。これを運営するヤフー(東京都港区)が、リユースの推進を強力に進めている。宅配買取を実施。WEBからリアルに飛び出し、リユースを体験するイベントも続々と実施している。新品メーカーまで巻き込み、中古マーケットの新たな扉を開けようとしている。
今年9月で15周年を迎えるヤフオク。常時3000万点以上が出品され、昨年度の流通総額は7000億円に迫った。累計の取扱高は7兆円を超えると言う。多くの個人や法人が、このプラットフォームを利用して不用品の売買を行ってきた。そのヤフーが昨年ごろから明確に「リユースの推進」を打ち出し始めた。
リユース企業と連携して流通増へ
ヤフーは昨年3月に、宅配買取サービス「ヤフー買取」を開始した。買い取った商品はパートナー企業に卸され、そこからヤフオクやヤフーショッピングに出品される。パートナー企業は以下の通りだ。(デファクトスタンダード/ソフマップ/ネットオフ)。
「ヤフオクへの出品量を増やすためです。ネットリテラシーや手間などが壁になって、自分では出品しない層がどうしてもあります。色んな入り口を用意すべきと考えました」(ヤフオク!カンパニーヤフオク!ユニットユニットマネージャー梅村雄士氏)
開始時の目標を振りかえると、初年度買取人数10万人、点数100万点という数字を掲げていた。現状を尋ねるとそれには達していないと言うが、改善を積み重ねて効果が見えはじめたと話す。
「相場感が分からないという声が多いので、送る前におよその買取価格を事前検索できるようにしました。オーディオ機器やPC、家電などの買取りが特に増えてきています」(梅村氏)
買取りだけでなく、オークション代行も入り口として提供する。自社で行っているわけではないが、エコリングやネットオフが手がけるネットオークション代行をユーザーに紹介し選択肢を増やしている。
335号(2014/01/10発行)20面