KAI、高級皮革品を1ヵ月で修理 リユース50社と取引

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KAI、高級皮革品を1ヵ月で修理 リユース50社と取引

2020年04月05日

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知っておきたいリペア

リユースをとりまく環境で、今「リペア」の存在感が高まっている。注目すべき企業を紹介する。

皮革製品を縫製してリペアする皮革製品を縫製してリペアする

高級ブランド品の修理を行う『KAI(兵庫県神戸市)』が、リユース業者と取引を増やしている。現在西日本で42社、東日本で11社から修理を請け負っており、今後は全国的に対応を広げる。平均1ヵ月でのスピード修理とクオリティーの高さを強みとする。

同社の職人は長年有名ブランドから鞄や財布などの修理を請負っており、培った技術や経験、知識を持っているため、ブランドとしての価値を損なわずに修理ができている。また、ブランドロゴが入った金具やオフィシャルパーツなどは手に入れることができない為、見積りの際、クライアントとの相談の上、ブランドに持ち込むなどのアドバイスをすることもある。同社の修理によっては、「平均2〜3割程度、売価の上昇を見込める」(山岡総司社長)という。

山岡総司社長山岡総司社長

同社のリサーチによると、「中古ブランド小売業者の商品回転の相場は3ヵ月まで」で、「修理して返すまでの1ヵ月を考慮しても、残り2ヵ月のリードタイムであればストレスはない」(山岡社長)という。

海外基準で作られたブランドの合皮製品などは、湿気の強い日本ではべたつきが起こるとされている。

第484号(2020/3/25発行)15面

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