デザートスノー、輸入古着を卸売 コロナで仕入れ難を支援
2020年05月03日
仕入れルート最前線
新型コロナの影響で仕入れの困難に直面する企業が増えている。海外で定期的に買い付けていた業者の打撃は特に大きい。今回は輸入古着を扱う『デザートスノー(東京都渋谷区)』が開始した業者向け卸について取材した。
デザートスノー下北沢3号店
同社は4月13日、国内古着業者向けに輸入古着の卸販売を下北沢の3店で開始した。コロナ対策として1店舗につき1日で3社をめどに事前予約制を導入し、電話とメールで予約を受け付けている。店内の全商品が購入でき、ラルフローレンなどのレギュラーアイテムを定価の4割引き、リーヴァイスのパンツなどのビンテージアイテムを定価の3割引きの卸価格で提供。
商品の発送は段ボール1箱1800円から受け付ける。1アイテムの平均単価は2000〜5000円。1社で100点前後を購入していくそうだ。
卸販売は米国やアジアでの買付けが困難となった業者の厳しい状況を踏まえている。期間は6月頃までとしているが状況によっては延長も検討する。「仕入れが限られる状況で、セレクトされたビンテージアイテムを供給できる場所が必要だと思う。ストックを供給している」(鈴木道雄社長)
鈴木道雄社長
コロナ対策としては、1店舗につきスタッフを1名のみ配置して接触機会を減らし、来客者にマスクの着用を依頼している。緊急事態宣言を受け、4月14日の取材時点で店舗は全店休業している。
第486号(2020/4/25発行)12面