個人の処分品、箱ごと古物市出品 日本暗号資産市場が代行
2020年05月14日
日本暗号資産市場(東京都新宿区)は新たに宅配買取サービス「オクリマ」をリリースすると発表した。引越時などの処分ニーズを取り込みたい考えだ。
フリマアプリ出品代行の置き換えを狙う
同社は古物商と古物市場主の資格をそれぞれ所有している。スキームは、申し込みを行った顧客に箱を発送、顧客が不用品を詰め返送。同社が箱を受け取った後、同社が市場主として運営する古物市場に出品、箱競りで売れた金額を顧客に振り込む。本人確認はeKYCを用いる予定。
サービス初期は出品者からも購入者からも手数料を取らず、軌道に載せることを優先したい考えだ。収益は、古物商としての同社が買取った品をヤフオクで販売した際の利ざやから得るとのこと。また買取手がつかない場合は、着払いでお客に返送される。
「オクリマ」の開発を行った小野花依氏は弱冠16歳のITエンジニアだ。「自分がメルカリに不便さを感じたため開発した。手数料が安く、高価買取ができるウェブアプリにしていきたい」と意気込む。想定する利用者層は引越時の不用品処分や生前整理。日用雑貨や掛け軸等の骨董買取を目指す。コロナ終息後にまず同社が計画するのは、暗号通貨で競る古物市場を開始予定で、オクリマはそれに並行してサービス開始を目指す。
第487号(2020/5/10発行)4面