宅配買取 伸びた商材、伸びなかった商材は?

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宅配買取 伸びた商材、伸びなかった商材は?

2020年06月19日

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新型コロナウイルス感染拡大の影響で、非対面で取引できる宅配買取の需要が伸びている。ただ、どんな商材でも一律で伸びているわけではないようだ。買取プラットフォームを運営するウリドキ(東京都渋谷区)の木暮康雄社長に傾向を聞いた。

ウリドキ 木暮康雄社長ウリドキ 木暮康雄社長

 

外出自粛で片付け 不用品を売却へ

「ウリドキ」において、2020年1月と3月の買取査定依頼件数の値を比較、変化率が高いカテゴリ順に並べたものが下の表だ。例年1月と3月のユーザー数はほぼ同水準とのことで、新型コロナの影響を比較しやすい期間でデータを抽出した。尚、査定依頼には宅配買取以外に、出張買取などの依頼も含まれる。

コロナ前後のカテゴリ毎の変化 出典:ウリドキコロナ前後のカテゴリ毎の変化 出典:ウリドキ

同期間を比較した全体の利用ユーザー数は125%、査定依頼数は139%となり宅配買取の依頼が増えていることが分かる。外出自粛の影響により、自宅で過ごす時間が増えたことで、「部屋の片付けを行う方が増えた。掃除や片付けで出た不用品を自宅にいながら売れるオンライン買取の依頼が増えた」(木暮康雄社長)

カテゴリごとの変化率を見ると、最も大きかったのは、「カー用品・バイク用品・自転車」で153%。また、「ホビー・カルチャー」、「ゲーム・古本・CD・DVD」等が上位に並ぶ。

「型番により価格が分かりやすく、ダンボールにも入れやすいサイズの商材。オンライン買取との相性がいい」(同氏)また、お酒は贈答品の片付けによる売却需要の他、飲食店による在庫売却により伸びたのではないかと同氏は見る。「金・ジュエリー」は、相場高騰の影響で集まりやすくなったようだ。

高級時計は相場下落で売る人が75%減!?

一方で、需要が減ってしまった商材は「ブランドバッグ・高級時計」だ。「相場の下落が大きな要因。特に腕時計は壊滅的でした。弊社のCPA(顧客獲得単価)が4倍に跳ね上がりました。つまり、売る人は75%減ったと見ることができます」

また、「着物・美術品・骨董品」も振るわなかった。これは同社のサービス利用者の特性を反映している面があると言う。

「利用者の7割を25歳~44歳の方が占めています。骨董品や着物は実家に帰ったついでに、売却の手伝いで買取依頼の申込みがあるのではないかと。コロナの影響で、下手に会えない、実家に帰れないなどの理由により需要が減ったのではないかと見ています」

リピーター獲得出来るかがカギ

今後の宅配買取について、木暮康雄社長は次のような見解を示した。

「新型コロナの影響で宅配買取を試し、経験した方が増えた。最初は様子見で低単価な商品を送っているかもしれませんが、ちゃんとお金が振り込まれたと安心すると、次はもっと高いものも送りやすくなる。宅配買取はまとめて一気に送って売却できる利便性もある。この経験を次に活かしてリピーターになってもらえるかがカギ」

第489号(2020/6/10発行)10面

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