ジュエリー法務相談室 新田真之介先生に聴く「被害届と刑事告訴」
2020年07月17日
「弁護士視点から考える」合成ダイヤ買取対策講座
第9回 被害届と刑事告訴
警察とネットワーク作り、弁護士に相談を
今後、組織的犯罪集団により、故意に合成ダイヤモンドを大量に置き込みするような詐欺事件が発生する事も考えられます。そんな時、地域や同業者同士の情報網により素早く対策をとるため、日頃から警察とは密に情報交換をしてネットワークを構築しておきましょう。
しばしば、「被害を警察に届けたが、思ったような対応をしてもらえなかった」という相談をいただきます。前提として知っておいて欲しいのは、被害届と刑事告訴の違いです。
「被害届」というのは、あくまで警察に被害を申告するだけの意味しかありませんから、捜査をするかしないかは警察側の判断になります。
第491号(2020/7/10発行)5面