ムジンノフクヤ、店員のいない古着店「販売は発券機で」
2020年10月14日
商店街に佇む無人の中古店
地域の目が窃盗防止に
コロナを受けて非対面・非接触の取引がリユース業界にも浸透する中、無人で商品を販売する店舗が現れた。どんな仕組みで販売し、どんな管理体制を整えているのか。古着店と古書店に話を聞いた。
外に購入方法の手引きが付されている
店員のいない古着店連絡帳でお客とやりとり
8月5日に開店したムジンノフクヤ(運営:dharmam 東京都中野区)は、その名の通り店員が誰ひとりいない無人の古着店だ。完全無人で売買を済ませられる同店は、ネットニュースやテレビ番組、雑誌など各メディアから注目を集めている。構想のきっかけは、意外にも「人件費の削減」だった。
同店は1年ほど前からネット上で古着を販売しており、実店舗の開店を目指してきたが、コスト面がネックとなっていた。そこで思い切って人件費を一切削減するというアイデアが閃いたが、盗難のリスクの高さから二の足を踏んできた。だが、昨今のコロナで非対面取引が浸透し「このタイミングしかない」(平野社長)と判断した。
第497号(2020/10/10発行)14面