赤字でも買取資金つくる方法
2016年09月29日
GBJが広める
会社の存続・発展のために重要な業務のひとつが資金繰りだ。買取りで大量の現金が必要になるリユース事業者なら尚さら。動産を担保にした融資(ABL)が日本でも静かに広がりつつあり、目先が利く中古事業者も使い始めている。知っておけば、チャンスを逃さずに済むかもしれない。
買取カウンターの上に売れ筋商品があるのに、買取資金が足りず歯ぎしり----。リユースは原則現金商売のため、資金不足で商品を買い逃してしまうことはないだろうか。
一部のリユース店は、買取資金調達に「動産担保融資(ABL)」を使い、こうした状況を回避している。
ゴードン・ブラザーズ・ジャパン(GBJ:東京都千代田区)は、2006年に日本政策投資銀行とアメリカのゴードンブラザーズが共同出資してつくったノンバンクだ。不動産を持たない中小企業にも融資できるように、在庫商品や機械設備、売掛金など「動産」を担保に設定できるABLを日本に広めようとしている。
現在90社の融資先があるが、実はその内10社がリユース企業だ。ブランドリユースを中心に、古着店やスポーツ用品を扱う企業もあると言う。
ブランドリユースと質事業を行う『銀蔵』も3月にGBJと提携しこの仕組みを利用している。ブランドバッグや宝飾品、時計などの自社在庫を担保に、資金をABLで調達。販促や買取りを積極的に行っている。
400号(2016/09/25発行)20面