これからもオフライン一本
本連載では様々な業種・規模のトップに、今後の中古市場展望と会社の未来像を訊く。今回はネット古書大手バリューブックス(長野県上田市)と古物市場「オークションZERO」のオフィスZERO(神奈川県横浜市)に訊いた。
古物市場のオフィスZERO
「競師」山﨑 和伸 社長
若者世代をリアル市場で育てる
── コロナで古物市場も様変わりしました。
変わったね。どこも一時的かも知れないけどオンラインの方が買いやすいとか、相場が高いという話も聞いた。うちもZOOMとか使おうか悩んだ。けど4月、5月の休会中、参加者から「買いたい」というお声をたくさん頂いて、これはイケると。だからうちは今もこれからも、リアル一本です。
── 相当悩まれたのでは。
うん。感染者が出れば風評被害になる。恐れる人も出ると思う。それでも、選ぶのは参加者の皆さんだから。うちも感染防止でアルコールを撒いたり、サーマルカメラのような設備投資も可能な限りした。それでも来ない人は来ないよ、だけど今も100人くらい来てくれて、ブランド4000点、時計360本くらい集まってくれる。そういう、何かあった時に助けてくれる人がいてくれるのが、うちの強みだね。
第500号(2020/11/25発行)12面