台湾のAIテック企業awoo(アウー)社の日本法人awooJapan(東京都新宿区)は、AI搭載のマーケティングツール「nununi」(ヌヌニ)を取り扱う。自動でEC上の商品にタグを割り振り、顧客の流入と販売増加につなげる。
最新AIで商品に自動タグ付け
回遊性と顧客体験を向上
台湾のAI技術を強みに日本での上場を目指す
AIが自動で商品タグ付けEC上で「衝動買い」促進
ECにヌヌニを導入すると、AIが自動で商品ごとの属性に応じたタグをつける。「テキスト読み取りだけではなく、商品の画像や、類似サイトのクローリング、類似するユーザーの趣味嗜好などをAIが判断します」(吉澤和之執行役員)
タグは「素材」「形容詞」「見た目」の軸でAIが判断する。例えば黄色い無地のウール製ニットに「#無地トップス」「#イエローニット」「#ウール」「#ふわふわ」という具合だ。タグは1商品につき10〜20個を生成する。
タグが狙うのは衝動買いだ。ユーザーはこのタグを後追いすることで、従来見つけることが出来なかった自分好みの商品を偶然見つけ、勢いで購入する可能性が高まる。同社はこれを「偶発的消費」と定義し、消費者がタグを辿ることによる偶発的消費を促進したい考えだ。リユース企業ではコメ兵HDが今年4月に導入を発表。CtoCのネットオークションである「モバオク」への導入も決まった。
第510号(2021/4/25発行)14面