店守りと選書を数人で担う「シェア店主」というスタイルで運営している「せんぱくBookbase」。「棚貸し」ではなく、複数人が運営にも関わる新しい本屋のあり方を模索している。
- せんぱくBookbase
- 千葉県松戸市
シェア店主とつくる町の本屋
店舗があるのは昭和35年に建てられた神戸船舶装備の社宅を改装したクリエイティブ・スペースの一角。周りにはカフェや作家のアトリエがあり、芝生もあって開放的な雰囲気
せんぱくBookbase を始める前は、オンラインで「親子読書専門店NanuK」を運営していた絵ノ本桃子さん。自分の町に本屋がなく、3人の子ども達のためにも、「町の本屋さん」が必要だと感じていた。
良い物件に巡り合い、クラウドファウンディングで資金を募って改装し、念願の実店舗をオープン。
シェア店主を募集した理由の一つは、3人の子育て中であり、週5日店頭に立つのが難しいことがあった。加えて、「本を通して、やりたいことがある人を応援したいという気持ちもありました」と絵ノ本さん。
第513号(2021/6/10発行)13面