今年4月にテレビアニメ化された『スーパーカブ』の影響か、中古バイクを買い求める若年女性が増えているようだ。一部では、オークション落札相場が新品定価よりも5~10万円ほど上回っているという。
アニメでバイク女子が増加?
ホンダ「スーパーカブ」、中古相場が上昇
『スーパーカブ』は、主人公の女子高生がホンダの中古バイクを購入したことで、物語が始まる。今年4月にテレビアニメ化され話題となった
『スーパーカブ』は、女子高生が中古のスーパーカブを購入して人生を変えるという成長物語だ。もともとは日本のライトノベルで始まり、これを原型とした漫画やアニメが誕生している。今年4月から6月にかけては、アニメが放映されていた。スーパーカブは本田技研工業(ホンダ)が1950年代から製造販売しているオートバイの商標で、同作品においてもホンダが協力·監修している。
ライダーズ・サポート・カンパニー(千葉県柏市)では、20~30代女性の来客が増えているという。川井忠光営業部長は、「カブのユーザーは大きく3つに分かれる。1つが移動目的、もう1つがヘビーカスタム層。そして最後が、若者を中心としたライト層で、ここが伸びている」と話す。従来バイクは疾走感やスピード重視で選ばれる傾向にあったが、安全、低燃費、おしゃれさを追求する動きが現れている。1台5~15万円ほどのものが売れている。
第516号(2021/7/25発行)24面