大吉堂、クラウドファンディングを実施『目標額を上回る100万円を集める』
2021年07月28日
古書店移転でクラファン
戸井律郎店主
ツイッターで100万円
ヤングアダルトに特化した古書店の大吉堂(大阪府大阪市)は店舗移転に伴ってクラウドファンディングを実施し、目標額を大いに上回る100万円を集めた。同店のツイッターには4700人を超えるフォロワーが付き、影響力の高さが支援集めに貢献。毎日欠かさず投稿し、内容をパターン化してきた。
目標金額は当初60万円だったが、ものの1週間で達成し、急遽100万円に引き上げた。
結果、それも達成。支援者の半数はそれまで会ったことすらない新規客という。ツイッターを経由して認知と共感を得た。「CFの前からツイッターで着実にフォロワーを増やし、地盤があったからうまくいったのでは」と戸井律郎店主。
最も利用されたリターンは3000円の「直筆お礼状ハガキ」のコース。また「委託ボックス」と呼ばれるシェア本棚の利用権をリターンに加えたところ、最も早く完売した。
店を開店した約6年半前からツイッターの運用を開始。毎日、店の開店と閉店情報を欠かさず投稿し、可能なら読んだ本の感想を上げることも。過去には「かいけつゾロリ」や講談社の「青い鳥文庫」に言及した投稿が広く拡散された。
第516号(2021/7/25発行)16面