中古ブランド新3強時代、大きく変わる勢力図
2021年08月08日
中古ブランド品を取り扱う企業の勢力図が大きく変わり、新たな3強時代を迎えている。近年の出店拡大やM&Aにより業界再編が進む中、存在感を高めているのがゲオホールディングス(愛知県名古屋市)だ。リユース業界のトップ企業は、ブランド品分野でも上位企業を脅かす存在になりつつある。【関連記事9、10、11、13面】
ゲオが上位を脅かす存在に
かつて、中古ブランド品を扱う企業の御三家と言えば、コメ兵、大黒屋、ブランドオフの3社だった。本紙の調査では、2010年度の中古売上高は、最大手のコメ兵で198億円と200億円にも満たなかった。この10年の間に、中古ブランド品を取り扱う企業の環境は大きく変化した。
以前の大手3社は、買取販売店を主体とする小売りに強いモデルの企業が並ぶ中、バリュエンスHD(東京都港区)は、買取専門店「なんぼや」を拡大。自社で運営するオークションで売却するモデルで成長し業界2位まで一気に駆け上がった。
第517号(2021/8/10発行)1面