出張買取の入口をPCに据えながら、あれこれ需要を拾い、一度に平均5点の買取りにつなげているブライトビジョン(東京都あきる野市)。代表社員の武内啓将さんは2017年に"ひとり社長"で創業し、今やラインに登録の顧客数は2500人にもなる。成約や品数を増やすためのノウハウをネットに公開するなど、「せどりから業へとステップアップしたい方を支援したい」とも話す。
出張買取でひとり社長
ラインに登録の顧客、2500人も
「価格のニーズ」見極め品物Aの原価設定カギ
武内さんは新卒で入社したリユース企業(マクサス・東京都品川区)を辞めてから、無店舗での出張買取を興した。買取比較サイトなどでは表向きにPC専門の買取りをうたっているが、これは顧客宅に訪問し直接のコミュニケーションが図れ、かつ自宅に上がって商談ができる商材として相性抜群と考えたためだ。「精密機械のため送るのを嫌がる方々が一定数いらっしゃる。通電確認が必要なため、円滑に自宅の中にも通していただけます」
受けた依頼には事前にコミュニケーションをとり、PC以外にも買い取れることを伝える。すると依頼1件あたりの品数アップを見込める。「現在、平均の買取数は5点で、買取額は5万円程度です」
査定額の提示を失敗しないやり方として重要なのは、「どのモノに、最も価格のニーズがあるかを察すること」。訪問先で広げられたすべてのモノに対して、お客の思い入れや購入背景、使用頻度を聞いてメモを取り判断する。こうして、最も高く買い取ってもらいたいであろうモノを品物Aと定め、Aの査定額提示を一番にもってくる。そこで納得をしてもらえるかが成約のカギになる。
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第518号(2021/8/25発行)19面