借りて納得、「中古品」購入 お試しレンタルが拡大
2021年09月03日
中古品のお試しレンタル、そして購入まで選択できるサービスが拡大している。新型コロナ禍での生活変化によってモノの需要が細分化してきている中、少しだけ借りて事足りれば返却、はたまた納得すれば購入するなど、自由度の高いサービスが受け入れられている傾向にある。新たな中古品の販売手法としてトレンドとなりそうだ。
「ブックオフレンタル」ではサーフボードやキャンプギアを提供
ブックオフレンタル3割程度が購入に
「自分の体に合った、サーフボードを探している」。20代後半の男性が、ブックオフ(神奈川県相模原市)の大型店、ブックオフスーパーバザーを訪れる。店頭にある中古サーフボードを吟味している男性のもとに、同社のリユース商品部スポーツ・アウトドアグループの佐藤純也グループ長が接客に入った。「こちら2泊3日3000円のレンタルで、海に行けます」。買えば5万円するものが、10分の1以下の価格でまずは試せる。その気軽さが受け、男性はそのボードをレンタルすることを決めた。その後ネット上から購入手続きを行い、レンタル料との差額を払って正式に所有することを選んだ。
コロナ下では人の密を避けられるアウトドアが流行している。ブックオフでは4月より、国内10ヵ所の大型店で「ブックオフレンタル」を展開し、1店あたり常時30~60点程度のサーフボードやキャンプギアなどを、購入とレンタルが両方可能な商品として提供している。ネットからでも、店頭で実物確認をしてからでもサービスが受けられる。「今のところ利用者の3割程度が購入に。いったん試しに使ってみるという体験提供が、高価な商品にとっては売れやすくもなる」と佐藤氏は話す。
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第518号(2021/8/25発行)24面