毎日ピンチ、でも倒産はしたことない!?古着で一世を風靡するドンドンアップ(岩手県盛岡市)岡本昭史社長による凄絶ノンフィクション体験記の第17回。
不穏な空気、じわじわと忍び寄る魔の手・・・!?
焦りに苛立ち、ピリピリムード漂って・・・
(前回までのあらすじ:ドンドンとハンジローの再生計画は、スタッフの意見がことごとく食い違って一向に進まない。変化を恐れ、守りに入るハンジローと、心を開いてもらおうと奔走する岡本社長。裏には元社長の影が・・・?)
そうこうしているうちに、元々再建計画でプールしていたお金もハンジローの赤字やチョッとここには書けない大人の事情やらによる月々のキャッシュアウトで底をつき、ドンドンアップで補てんするのも限界を迎えようとしていました。マーそもそもの僕の計画がポジティブすぎて、合併から再建まで3ヵ月くらいしかもたない資金余力で勝負してるから、計画が数ヵ月ずれたらソリャーアウト。僕の脇の甘さが露呈した時でした。
この頃からハンジロー社にはますます不穏な空気が漂ってきました。M&Aからすでに3ヵ月以上、焦りが募るばかりで全く変化や成果を出せていません。毎週の会議で僕が求めていたのは、たった三つの事。
- 本社事務所と物流倉庫の統合
- ハンジロー店舗面積縮小とドンドンダウンの併設オープン
- 子会社化ではなく合併だけ
第522号(2021/10/25発行)20面