マーケットプレイスの拡大で気軽に参入できるようになった越境販売。個人事業主も多く進出している。強みが異なる4つの事例を以下に紹介する。
- 質問事項
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(1) 利用プラットフォーム(2) 越境EC参入時期(3) 出品点数(4) 主な商材(5) 対応言語(6) 翻訳方法(7) 国内海外販路比率(8) 売れ筋(9) 仕入れ先(10) およその年商(11) 従業員数
アラスタ
- (1) Shopifyで制作した自社サイトを含め、10サイトほど
- (2) 2013年
- (3) 約250点
- (4) ハンドバッグ・時計など
- (5) 英語・フランス語・ドイツ語など
- (6) Grammarly、DeepL、Google翻訳
- (7) 100%海外
- (8) バッグはシャネル・エルメス・ルイ・ヴィトンなど。時計はロレックス・ウブロ・フランクミュラーなど
- (9) 古物市場や卸業者
- (10) 今年の着地予想で157万ドル
- (11) 1人
2013年から参入した
売上昨対44%増
信用保証も注視
中古高級バッグ・時計を越境販売するアラスタ(香川県高松市)は今年の第3四半期の売上が昨対比44%増と順調に成長している。コロナ下でヨーロッパからの購入が増加。また、個人間取引における信用保証にも気を配っている。
「今年の着地予想は157万ドル。だが円安の影響もあって一時的な伸びだと思う」と西村智章代表は分析する。西村氏は個人事業主ながら10サイト以上で海外販売を展開し、Shopifyで制作した自社サイトも手掛ける。販路は、米国・アジア・ヨーロッパ等で、特にヨーロッパの売上比率が伸びている。背景として、バイヤーが仕入れ目的で購入するためと見ている。
また、昨今は「チャージバック被害」が話題に上がるが、同氏は越境の個人間取引における信用保証にも注意を払っている。利用するのは、Signifyd。同氏によると、チャージバックが発生すれば概ね全額を保証する。仕組みはこうだ。海外から注文が入れば、Signifydがその注文者の身辺調査を開始し、スコア(数値)でその人の信用度を示してくれるという。スコアが400ポイントを下回ると、Signifydはその個人の保証は出さないそうだ。そのため西村氏は400ポイントを下回る注文者に対して「絶対に売らない」と話す。「調査をクリアした注文者であれば、仮にチャージバックを受けても全額を保証してくれる。実際に米国の個人からチャージバックを受けた際も、全額保証してもらった」(同氏)
西村智章代表
第524号(2021/11/25発行)12,13面