伊藤畳店、畳をリユース 端材も余さずリサイクル
2021年12月01日
伊藤畳店(千葉県市原市)では「リユース畳」「リサイクル畳」を10年ほど販売している。また端材を炭化させることで、ゴミを殆ど出さない畳のリサイクルを実現している。
リサイクル畳。1000枚ほどの在庫を確保
同社は1948年創業。70~80年代にかけ、空き家等の畳の廃棄問題が顕在化したことを契機に、リサイクルの研究を始めた。まず特殊な炭化炉による畳の炭化処理を04年に実施し、続いてリサイクル・リユース畳を手掛けるようになった。
畳の再資源化を行う事業者は珍しく、多くは焼却処理され、不法投棄も多いという。同社は2010年ごろから畳のリユース・リサイクルを本格化。畳替えや建物の撤去などで発生した畳を畳店などから処分料1100円で引き受ける。状態が良い畳でないと再生ができず引き取れないため、伊藤新作社長いわく「仕入れが間に合わない」。それでも一般的な畳の処分に比べ1枚あたり400円程度安く処分でき、畳店からの需要は根強い。
第524号(2021/11/25発行)18面