日本国内では捌ききれない中古品の、貴重な販路となる「海外輸出」。コンテナ輸出を行っているリユース事業者に、どんなモノをどの国に送っているか、またどの程度の利益を生み出しているかを聞いてみた。
- 調査事項
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(1) コンテナ輸出量(2) 輸出先(3) 商材(4) 利益
ビタミン
- (1) 40フィートコンテナを毎月4~5本
- (2) フィリピンの直営店
- (3) 家具、家電、キッチンツール、寝具など
- (4) -
フィリピンの直営店
輸出事業1年目にして比に直営店
他社の見積もりより半額で片付け
日本企業のアジア進出サポートなど、経営コンサルを手掛けるビタミン(東京都世田谷区)では、今年からリユース品の輸出事業をスタートした。6月にはフィリピンに直営店もオープンした。片付けのサービスで買い取りしたモノから選別し、月に40フィートコンテナ4~5本を輸送している。
関東1都3県を対象に、繁忙期では最大40件程度、個人宅で片付けを行っている。主事業でつながりのある経営者や、不動産業者からの紹介のみを受けており、宣伝費などの経費を徹底的にカットできているという。「他社の見積もりの半額以下の金額で、行わせていただている」(市橋美緒奈専務取締役)
マニラにオープンした100坪程度の直営店では、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの家電や、食器などのキッチンツール、またシーツ、毛布、タオルケットなどの寝具の需要が高い。「お伺いするお宅には富裕層が多く、贈答品のタオルなどを大量にとっておいている方が多い。東南アジアでは日本の布製品は品質面で非常に評価が高い」(同氏)
片付け依頼の窓口から、実際の業務までを女性が担当していることから、「安心してお願いできる」といった声が寄せられるなど、評判が良いという。
女性対応により安心感を訴求
第525号(2021/12/10発行)14,15面