遺品整理は物を片付けるだけでなく、その過程で遺族が心の整理をする役割も担っています。しかし、家の売却など様々な事情で、整理に時間がかけられない遺族も少なくありません。そんな中、今回は亡父の遺品を半年かけて整理した息子の事例をご紹介します。
神奈川の湘南エリアをメインに活動している
権威だった亡父の遺品を半年かけて整理した息子
フジサワベース(神奈川県藤沢市)が運営するおかたづけヌノカワは、神奈川県西部の湘南エリアを対象に、生前整理・遺品整理・特殊清掃、除菌・消臭などのサービスを提供する遺品整理専門会社だ。同社の布川明代表は、「お客様に役立つ」ことを最優先に、大手の対応が難しいような案件も引き受け、親身に対応している。昨年から長期にわたって作業に携わった案件もその一つだった。
依頼者は50代の男性だった。男性の亡くなった父親はある分野の権威で、書斎には膨大な書籍や資料のほか、同じプロジェクトに携わった重要人物の名簿や組織図などがあり、簡単には処分できず、一つ一つ、丁寧に目を通す必要があった。また、父親の死を完全には受け入れられないようで、自分自身の手で遺品整理をしたいと希望していた。だが依頼者は千葉県在住のうえ、出張が多い仕事で、全国を飛び回っていた。そのため、作業をまとめてすることができず、気持ちの整理もつかないので、月に1回1部屋ずつ、一緒に整理してくれる業者を探していた。そのような面倒な依頼に対応できるのは、おかたづけヌノカワだけだった。
ホームページには多数の事例が紹介されている
第528号(2022/1/25発行)23面