メルカリ、流通総額更新2Q単体で2268億円 「メルカリショップス」実績は非開示
2022年02月07日
メルカリは流通総額が過去最大と発表
フリマアプリのメルカリ(東京都港区)は、流通総額(GMV)を過去最大に更新した。2月3日に開催した22年6月期第二四半期決算説明会で、21年10~12月(2Q単体)におけるGMVは2268億円と発表した。
「昨年10月に緊急事態宣言が解除され、出品数の鈍化や購入頻度の減少が影響し、想定比でGMV成長率は低かった」と説明があった。月間利用者数は2045万人、前年同期比で13%増だった。また昨年10月に本格提供を開始した、すべての事業者(個人・法人)が出店できる「メルカリショップス」の実績が注目されたが、現状では開示されなかった。「提供している機能が限定的ながら、積極的なマーケティング施策が奏功し、将来成長につながる出店数や出品数等が順調に増加している」との説明があった。
本紙が過去、独自にメルカリショップスを利用するリユース事業者を取材したところ、「通常のメルカリであれば使える『バーコード出品』の機能が、メルカリショップスでは搭載されていない」などと使いづらさを指摘する声が挙がっていた。メルカリに尋ねたところ、「クール便ほかお客さまがより便利にご利用いただけるよう、機能などの開発に努めています。改めてアナウンス出来るタイミングになりましたらお知らせいたします」との回答だった。
また、現在通常のメルカリの中で一般個人を装い、出品をしている事業者らしきユーザーの対応については、「登録情報に基づき判断した場合や、特定商取引法の観点で消費者庁から通報を受けた際に、特定商取引法に関する啓発を行うとともに、利用制限を行っております」との答えだった。
メルカリJP/US、メルペイなど全体の売上高は375億円で前年比44%増、営業利益はマイナス26億円だった。成長に向けた投資がかさんだ結果としている。
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