大学生が独自の戦略で古物業界に参入している。行政からの支援を受けたり、小売店に飲食店を併設したりして、中には月商300万円を超えた店もある。2人の女子大学生に話を聞いた。
古着屋Lily of the valley
市の支援で賃料も補助
筑波大2年の岡本萌実さん
筑波大学理工学群社会工学類2年生の岡本萌実さんが昨年12月に期間限定の古着店を開いた。同店はつくば市が手掛ける「チャレンジショップ事業」で支援を受けており、賃料などが市から補助されている。
支援を受けると、期間限定で出店ができ、専門家から経営に関する助言も得られる。岡本さんは学生ながら見事支援先に選ばれた。
プレゼンでは循環社会への貢献という理念を説明した。また、当初は支援を受けるつもりがなく、先にテナントと契約を結んでいたなど、開業までの具体的行動をすでに起こしていたことも後押ししたと岡本さんは分析する。「自分の考えを言語化して色々な人に喋った。すると売上やそのための戦略も具体的に見えてきた」。(同氏)大学では経営を勉強するサークルに属し、そこで人前で話す練習を積んできた。
第531号(2022/3/10発行)15面