リサイクルショップものあつめ、YouTubeに動画投稿で中年層の顧客を掴む
2022年05月01日
リサイクルショップものあつめ(北海道札幌市)はYouTubeに動画を積極的に投稿して中年層の顧客を掴んでいる。これまで企画動画も作ったりしたが、特に人気なのは一見地味な新入荷品の開封動画だ。店主は独特の淡々とした口調で中古レコードを一点ずつ説明している。若年層向けにはインスタを使うなど、顧客の年齢層によってSNSを使い分けている。
YouTube中年客掴む
地味な新入荷情報が人気
総合リサイクルだがレコードがメイン
動画は週に2回上げる。一番人気は、古物市場で仕入れた新入荷品の開封の様子を映したもの。小嶋翔大店主もまだ中身がよく分かっていない段ボールを開封し、そこからレコードを一点一点取り出しながら、タイトルや感想を口にしていく。軽快なBGMとそれと相反するような朴訥とした小嶋店主の話し方がシュール。動きの少ない動画だが、あえて事前に話すことは考えずに撮影に臨み、その時感じた率直な思いを喋るようにしている。40~50代の中年層がよく視聴し、それを機に新たに来店する顧客も。「商売感を出さないよう意識している」と小嶋店主。コメント欄には「懐かしい」や「箱買い動画楽しい」などと書き込まれている。
あえて話すことは決めずに臨む
同店の月商は約50万円。在庫は約3000点で、うち7~8割はレコードだ。特に洋楽のロックやポップスに強く、中心客層は中年の男性。客単価は約3000円で、よく売れるのが帯つきのもの。仕入れは店頭・出張買取と古物市場。販路は店頭とヤフオク!で、ネットのほうが売上が高い。また、最近では道内のYouTuberとコラボした動画も投稿。小嶋店主が20代ということもあり、若者目線でレコードに対して思うことをそこで語り合ったりする。
小嶋翔大店主
第534号(2022/4/25発行)18面