鹿児島県大崎町、「リサイクルの町」がリユースを推進
2022年09月07日
鹿児島県大崎町とエコミット(同県薩摩川内市)は6月、連携協定を締結した。大崎町のリユースを推進するため、エコミットのリユースに関するノウハウを活かす。大崎町は「サーキュラーヴィレッジ」(すべてのものがリユース・リサイクルされ循環する町)を掲げる。同町のリユース施策に注目が集まりそうだ。
同県のエコミットと連携協定
連携協定を締結するecommit 川野輝之社長(左)と大崎町 東靖弘町長(右)
大崎町がリサイクルの町へ舵をきった時期は、同町の埋立処分場が限界を迎えつつあった90年代後半にまで遡る。
埋立処分場の寿命を伸ばすために手掛けたのは、徹底したごみの分別だ。同町ではごみを27品目に分別する必要がある。瓶だけでも4種類、紙ごみは8種類にのぼる。分別をしたごみは、中間処理施設で圧縮し、リサイクル業者に引き渡す。
この取り組みが奏功し、同町のリサイクル率は全国平均の約4倍、83.1%に達した。(※環境省公表値「一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和2年度)について」)
第543号(2022/9/10発行)16面