国民生活センター、「チケット転売」相談 前年の5倍
2022年09月25日
全国の消費生活センター等に寄せられるインターネットにおけるチケット転売に関する相談件数が、前年の約5倍にまで急増している。CtoCサービスやSNSを利用して購入したチケットが「送られてこない」「転売が禁じられたチケットのため会場に入れない」といった被害が相次いでいる。
CtoC取引でトラブル増加
チケット転売に関する相談件数が増加。国民生活センターへの取材によりわかった
国民生活センターが8月に公表した資料によると、今年5月に寄せられた相談は前年同月比で約5倍となる204件だった。行動制限の緩和によりイベントが増えたことで、相談件数が今年1月以降増え続けている状況だ。
被害はCtoCリセールサービスやSNSを利用して購入したチケットで相次いでいる。「SNSで取引をもちかけられ、金額を振り込んだが商品が送られてこない」「転売が禁じられたチケットを買ってしまいコンサート会場に入場できない」などの事例がある。また、興行主公認の公式リセールサイトと誤認し、「定価を大幅に超える額で購入してしまった」といった金額における相談も寄せられていた。
第544号(2022/9/25発行)1面