悪質な「先払い買取」、集団提訴

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悪質な「先払い買取」、集団提訴

2022年10月27日

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リサイクル通信イメージ画像07

先払い買取を装った不当な貸金サービスを利用し、多重債務に陥る被害者が後を絶たない状況を受け、闇金問題に取り組む弁護士や司法書士で構成された団体が11月中をめどに集団提訴を検討していることがわかった。「大阪いちょうの会」の団体ホームページ上で情報公開されている。

同団体では、昨年12月に被害者から相談を受け付ける窓口を設置。今年11月19日にも、「買い取り金融110番」の名称で相談ダイヤルを設ける。

先払い買取を装った貸金行為とは、事業者が利用者に高額な違約金(キャンセル金)を支払わせることを前提に、中古品買取サービスを入口として金融利用を誘導するもの。事業者は利用者に対して、手元に買取りができる物品がなくとも、適当に画像を用意させた上で送付するよう促しているとされる。事業者は送付された画像を商品とみなし、それの先払い買取代金として金銭を提供する仕組みだ。貸金業登録を届け出ずに貸金行為をすることは違法に当たる。

尚、金融庁では今年3月に悪質な先払い買取について注意喚起を出していた。不当に貸金行為をする事業者に対して、警察庁などと連携しながら摘発を進める姿勢を示している。

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