片岡オート、トラックボディの売買サイト
2022年11月17日
中古トラック・普通車・重機などの販売や輸出を手掛ける片岡オート(兵庫県三木市)が、このほど中古トラックボディの売買サイト「トラボディ」を開始した。手数料の上限を設けて出品者の負担を減らすことで、登録・出品の増加を促す。「全国初の試み」と担当者は意気込む。
手数料上限設け、登録促す
登録は業者に限る
トラックボディとは、トラックの荷台に載っている四角形の保存庫のことで、平ボディ・バンボディ・ウイングボディなどと種類が分かれる。同サービスは「事業再構築補助金」を受け、開発・始動に至った。同社は長年中古トラックを取引する中で、中古トラックボディを売買できる市場の少なさに課題感を抱いてきた。取材時点で登録業者は68社、出品点数は128点。多い日で2~3点が落札される。平均落札単価は15万~20万円ほどで、中には100万円近くするものもある。新古品も出品される。中古ボディの用途としては、従来通りトラックに備え付けるケースもあれば、自転車・バイクの倉庫や米・野菜の管理庫等として活用される場合もあるという。「これまで古くなったボディはばらして廃棄物として処分していた。潜在的な換金ニーズは非常に高いのでは」と片岡憲彦担当。
インスタで顧客と接点をつくる
強みは手数料の安さだ。落札価格の5%を徴収するが、それが適用される落札価格は税込で22万円が上限となっている。22万円を超えた商品にかかる手数料は一律で1万1000円。落札価格が50万円でも100万円でも、手数料は1万1000円となる計算だ。片岡社長は「手数料で稼ぐより、登録業者・取引数を増やすことの方が長い目で見て大事。PV数が上がれば、広告収入も期待できる」と説明する。
第547号(2022/11/10発行)7面