米国古着市場、27年に10兆円規模に
2023年04月22日
米国でリセールマーケットプレイスを運営するスレッドアップが4月5日、米国の古着市場規模が2027年に700億ドル(1ドル135円換算で9兆4500億円)に拡大する予測レポートを公表した。2022年の規模の約1.8倍で、Z世代が消費のけん引役となりオンライン販売での成長を見込んでいる。
オンライン販売が成長をけん引
- 米国の古着市場規模推移と予測
- 出典:THREDUP Resale Report2023
スレッドアップの「リセールレポート2023」によると、2022年の米国の古着市場規模は390億ドルと推定。米国の古着市場は、フリマアプリ等のリセール分野とスリフトショップと呼ばれる寄付等によって集めた古着を販売するリサイクルショップ分野に分けられ、リセール分野が170億ドル、寄付分野が220億ドルを占めている。
昨年12月に米国の調査会社グローバルデータが3012人のアメリカ人の成人を対象に行った調査では、52%が古着を購入したと回答。直近1年間で購入した洋服の内、3分の1が中古品だったという。インフレが続く中、中古品を選択する消費行動は強まっていくようだ。
第558号(2023/04/25発行)1面