年商23.7億円(2023年2月期)でリユースパソコン店の「PCコンフル」を手掛けるTCE(兵庫県伊丹市)。東京・秋葉原でドミナント展開するなど、業界内で存在感が高まっている。創業経緯や店舗戦略、景況感について相馬宏至社長に話を聞いた。
「PCコンフル」を国内15店
アキバに4店ドミナント
前年から18%増収、FCにも注力
相馬 宏至社長
創業期は中古サーバー取扱い
── PCコンフルは東京・秋葉原に集中して4店。また関西や名古屋でも展開し、国内に計15店ある。中古PC業界内で存在が大きくなっているが、創業はPCの取扱いではなかったそうで。
相馬 当社は、2004年に私が大学生の時に起こした会社が前身で、そこではサーバーやワークステーションといった特殊機器のリユースをやっていたんです。高校生だった90年代の頃から情報機器がすごく発達してきていると感じ、それの中古を求める人が多いのではと思い事業を起こしました。
2004年はITバブル崩壊という時代でしたが、起業ブームではあったので起業する若者を応援する温度感がありました。当時はまだPC-98やFM TOWNS、サン・マイクロシステムズといった古いPCも残っており、これらのハードウエアを横断的に理解して扱える人は少なく、ビジネスチャンスがあると思いました。
第567号(2023/09/10発行)9面